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災害と女性 [男女平等]

今日は、三木市に行ってきました。
神戸ウィメンズネットの正木さんにお話を伺うためです。

阪神淡路大震災では、震災後、女性と子どもに対する暴力が増加しました。
その電話相談をしていたのが、正木さんのグループです。

正木さんから伺ったお話は、どれもこれも、本当に悲しい、やりきれないものでした。
男性が震災で取引先を失ったり、仕事が不安定になる中で、
そのイライラが、家庭内のより弱いものに向けられていく・・・。

もっとご紹介したいのですが、
あとは17日の特別委員会の質問で取り上げたいと思います。


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防災と女性の視点 [男女平等]

内閣府の男女共同参画情報メールが興味深かったので、
抜粋してご紹介します。

☆男女共同参画情報メール第76号(H16.11.26発行)
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防災における女性の視点

            内閣府男女共同参画局総務課 小宮恵理子

 先日,2週間に及ぶ政府の新潟県中越地震現地支援対策室「女性の視点」
担当としての勤務を終えて男女共同参画局に復帰しましたので,
その間の体験をご報告します。
 
(派遣の経緯)
 「新潟県中越地震に関する政府の支援対策に『女性の視点』
が必要だ!」 - 震災発生から2日後の10月25日,村田防災
担当大臣が国の「現地支援対策室」の体制強化に関して担当部局に
検討を指示したとのことです。
 それから40数時間後の27日早朝,私は航空自衛隊のC-130輸送機で,
支援物資と共に被災地に向けて入間基地を飛び立ちました。
前日の午後遅く,上司から「新潟に行って欲しい。期間は未定。
1ヶ月程度を想定するように。明朝出発してもらうので,速やかに
帰宅して出発の準備をするように。」と言われるまでは,まさか
自分が震災の支援対策に携わることになるとは夢にも思っていません
でした。そのため,現地で何をすれば良いのか,何ができるのかとの
不安も無かったわけではありませんが,被災地で「女性の視点」
からの支援を必要としている被災者の方々が待っているという思いに
励まされながら,輸送機の貨物室に設えた,金属パイプにネットを
張っただけの簡易座席に座って,想像を絶する騒音と振動に耐え
続けて,やっとのことで新潟基地に到着しました。

 (避難所の被災者女性と支援者の女性)
 新潟では,女性がどのようなことで困っているのかを直接聞く
ために,被害が大きかった長岡・小千谷・川口の避難所とボラン
ティアセンターを回りました。
 まず印象的だったのは,避難所にいらっしゃる被災者女性に比べ,
支援する側の女性の数が非常に少なかったことです。
 日中避難所にいらっしゃるのは,ほとんどが高齢者,女性,
子供でした。これは,日中は,被災者の男性の多くが被災後早い
段階で仕事に行かれていたためだと思います。
 一方,支援する側の行政やボランティアに被災者と同じくらい
女性が多かったかというと,そうではありませんでした。
具体的には,行政側も,ボランティア側も私が見た限りでは女性は
1割程度だったと思いますし,私のいた政府の現地支援対策室も,
約40人の各省担当者の中で女性は私一人という状況でした。
 このように女性の支援者が少ない状況下では,相談や要望
(特に健康面など)を女性から男性には言いづらい,具体的には
女性用品が足りない,トイレが男女一緒なので男性の目が気になる,
着替える場所がないなど,女性の要望が十分に反映されていない
ように感じました。
 
 (相談窓口の必要性について)
 新潟で被災者の支援をしている方からは,新潟の県民性なのか,
行政から困ったことがないか聞いても奥ゆかしくあまり苦情・要求が
ないという話もありました。しかし,ある団体の理事長さんからは,
被災者の女性にお見舞いの電話をしたところ,はじめは大丈夫,
大丈夫と言っていらっしゃったけれど,愚痴でも何でも聞くからと
言っていると,なんと1時間半もお話が続いたという話もありました。
 被災者の方々は,本当に多くのストレスの中で生活をされていると
思います。そのような中,人に話をするだけで,心のつかえが少し
取れるという話も聞き
ました。
 また,当局で1995年の阪神・淡路大震災に関して聞き取りをした結果,
通常時の問題が,震災後に凝縮して現れたことがわかりました。
 具体的には,家事・育児・介護などの負担が被災により増加したにも
かかわらず,男性は震災
後も仕事に追われ,固定的役割分担意識もなって女性にばかり負担が偏った,
ストレス増加によりドメスティックバイオレンスが増加したなどです。
 少しでも女性のストレスを減らすお手伝いができればと思い,新潟県に,
女性相談窓口で震災関連の相談も受け付けられる旨,県のHPや避難所で
お知らせしてもらいました。
 
 (今後の復旧における女性の視点について)
 被災者の不安は男女とも変わらないと思います。しかし,県の防災
対策部署は男性ばかりで女性の視点の担当がいないような状況でしたし,
避難所にいらっしゃる方に女性が多いことや,家事や介護などの負担が
女性に偏った経験などを踏まえ,今後の復旧活動においては,女性の視点
を十分に盛り込む必要があると感じました。
 また,「防災における女性の視点」と聞いて想像がつかない方も多い
と思いますが,上述したような問題があることをたくさんの皆さんに
認識していただければと思いました。
 
(結びに代えて)
 以上のような問題意識を報告書にまとめて,新潟県の高橋副知事に
ご提言しました。そして,それぞれの項目について実現の道筋が見え
てきた段階で,「女性の視点」担当としての私の任務は一応の区切り
を迎えたため,現地支援対策室長から帰京を命じられました。
 今回の活動では,本当に多くに方々から暖かいご支援をいただき
ました。「男女共同参画局を挙げてバックアップする。」との局の
皆さんからの励ましの言葉をはじめ,入間基地で隊員の皆さんから
供された暖かいホスピタリティ,新潟県男女平等推進課や新潟県中越
地震現地支援対策室,内閣府政策統括官(防災担当)の皆さんからの
ご支援など,本当に心強かったです。これらの方々のご支援がなければ
今回の任務を満足のいく形でやり遂げることはできなかったと思います。
この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
 
((本稿中,意見にわたる部分については筆者の個人的意見であって,
  男女共同参画局の見解を表明したものではございません。)) 


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