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京都議定書、発効! [環境]

午前中、大阪医専で作業療法士になるコースを専攻している生徒さんたちが、授業の一環で府庁訪問にやってきました。そこで約1時間、「政治ってなんだろう」と題して、国会のしくみ、地方議会のしくみをレクチャーしました。

「今の国政の与党はどこでしょうか?」という私の質問に、「自民党と共産党」「民主党」というエキサイティングな答えがありました。うーん、面白いです。

皆さん、真面目に話を聞いてくれて、本当にうれしかったです。これで少しでも、政治に対する悪いイメージが変わったり、私たち一人ひとりたちが世の中を動かしていることを実感してもらえたら、と思います。

夜は、京都国際会館へ。京都議定書発効記念シンポジウムに参加してきました。

ノーベル平和賞受賞者でケニアの環境副大臣、ワンガリ・マータイさんが基調講演をしました。マータイさんの話は20分程度で、なんとなく公式見解的な発言が多かったです。
・受賞はマータイさんひとりだけのものでなく、発展途上国の女性みんなでもらったもの。ぜひ、この受賞に勇気をもってほしい。
・今回、ノーベル平和賞の概念の中に、環境が入ったことが大変すばらしい。
・世界の貧しい国々は、債務や貿易の障壁に苦しんでいる。
・貧困を過去のものにする努力をしてほしい。
・京都議定書発効については、国が承認するだけでなく、市民が行動しなければ意味を持たない。
・市民が力を合わせれば、変化を起こすことができる。
・環境難民が生まれる危険性。
・アマゾンに次ぎ2番目に大きいコンゴ川流域はとても大事な場所。ここも注目してほしい。

島嶼諸国の全権大使からは、「私たちの国が沈んでしまう前に、人間の優しい気持ちを気候変動に対しても持って欲しい」という発言がありました。これは、すごく説得力がありました。

発言者に共通していた内容は以下の通り。
・京都議定書発効は新たな始まりの一歩
・(先進国と発展途上国の)共通だが差異ある責任
・予防原則に基く行動
・多国間主義の成功
・次の約束期間へ、どれだけの国が参加できるようになるか
・将来世代への責任

浅岡美恵さん(気候ネットワーク代表)が、「私たちは排出削減の社会に入ります」と発言されていたのが一番印象に残りました。これこそ、京都議定書が発効した意味だと思います。今後は、温暖化ガス削減計画の具体化に向けて、自治体の役割が重要になります。


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