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尾辻のメモより [男女平等]

今日は尾辻のメモ帖から、樋口恵子さんの講演のメモを掲載します。ポジティブで元気の出る講演でした。

■2005年01月15日 樋口恵子さん 講演
 「人生百年いつでもスタートライン~男・女でつくる21世紀~」

モットーは、失望すれど絶望せず。72歳までいろいろあった。

おととし3月が一番絶望した(都知事選挙に落選)
相手は25年国会議員 4年間現職 石原軍団付き 304万票
樋口さん80万票 知事選準備はほとんどなし 日割りで行くと自分の方が効率よく票を獲得

今の日本の交通事故死は1万人から7000人くらいに減少
交通安全運動が効を奏した

今の日本の自殺は3万人、ほとんどが中年男性
お父さんの自殺防止月間が必要ではないだろうか

現在の日本の雇用、女性の大半は非正規雇用
貧しい人々が21世紀に広がっていくのではないか?と、危惧

少子化というが、明治維新のころの人口は 3300万人
1945年 7000万人 平均年齢 男性 23.9歳 女性 35.7歳

あらゆる先進国の人口は自然減の傾向
例外はアメリカ 合計特殊出生率 2.1 (人口維持できる数字)

先日、アメリカの財政専門家のホジャーラさんに会った
共和党は政権をとるためにかなり入念な準備をし、精緻な言葉を使っていた
そのひとつが、「オーナーシップ・ソサエティ」

ニューディール(ルーズベルト)以来の社会保障制度をつぶし、小さな政府、「自己責任」の社会をつくる、一人ひとりを所有者にすること(自分の預金資産で社会保障をまかなう)

しかし、アメリカの現状は、資産上位5%の人が、全資産の7割を持っている
ほとんどの人が資産をもっていないのに、オーナーシップという言葉に沸いている、そして、その格差はますます広がっていく

なぜなのか?アメリカ人の楽天性、自分は負け犬とは思いたくないという意識
政治が言葉なら、市民はその言葉にだまされないようにしないといけない

今の少子化の問題は、男性の問題
・政策決定の場に女性がいない
・日本は妊娠、出産で7割の人が仕事を辞める:厚生労働省は育児休暇取得が7割というが、育児休暇を取得し、その後職場復帰した人を母体として計算している(数値の取り方による見せ方が上手)
・女性の労働力が低い国で、出生率が下がっている

花婿学校の校長として
最近の若い男性は、結婚競争市場になんの準備もなく放りこまれている

結婚しない原因は企業に責任がある
諸井虔さん、日本社会の大罪として
1、家庭から父親を取り上げた
2、偏差値社会をつくってしまった

戦後60年、父親留守家庭
まるで、父親は戦場へ、母親は銃後の守りという戦争時と同じ体制
父親の育児時間は韓国より短い

この10年、いろいろなものが失われたけど、92年 育児休業法 95年 介護休業法 99年 男女共同参画基本法 DV法成立 など、得たものもある

ろうそくのように、1本のあかりがつくと、まわりがよく見えてくる
98年 NPO法 現在では2万を超えるNPOができた

今後の10年は高齢化に向けた最後の急な上り坂
2015年 38%増 2015~25年 6%増

ここからは男性の問題が多い。
田畑なきサラリーマン(ホワイトカラー)が地域に戻ってくる
NPOは N 日本の P パパ O お助け になる

そうならないと、「自発的ねたきり」が増加する:
男性が定年後、テレビの前に陣取って何もしない、食事も洗濯も掃除も全部妻がする→筋力がどんどん低下→ある日、起き上がれなって、寝たきりに

今まで、妻は夫に尽くす良い妻という評価
しかし、これからは、夫の自立を阻害したソフトな虐待妻になる
あまりにいい奥さんをしずぎて、夫の持てる力を発揮させなかった

善悪ではなくて、時代にフィットするかしないかが問題
60歳まで生きた人の4割は90歳まで生きる世の中

一回くらい都知事選で落ちたところで、へこむものか、ローソクを明るくする側に立とう!


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