出版記念パーティー [人権(LGBT等)]
今年3月に開催されたスイス・ジュネーブでの国際会議でもお世話になった松永先生の最新刊出版記念パーティーに行ってきました。
右から松永先生、白百合女子大学の井上隆史先生、私、世田谷区議の上川あやさん。
上川さんと私で、この本の帯に推薦文を書かせていただきました。
同性愛が「異常」とされている社会の中で、同性愛者が社会から自分を守り、愛する人と共に生きていく困難が描かれている小説です。なぜ、ここまでつらい思いをしなくてはならないのか、なぜ、ここまで隠さなければ生きていけないのか。この作品には作者の心の叫びが入っています。ぜひ、ご一読ください。
また、上川あやさんの地元、世田谷区では2日まで、男女共同参画プラン素案のパブリックコメントが募集されています。
詳しくはこちらを。9月16日の日記です。
http://ah-yeah.com/nadiary.html
今回の男女共同参画プラン素案、このままでいくと
社会的少数者に対する人権尊重の意識を高める
施策② 性同一性障害等への理解の促進
性同一性障害等への理解を深めるための施策を進めます。
という文章になります。
私は以下のような文章を世田谷区に送りました。
社会的少数者の記述について。ここでは、様々な性的マイノリティの中で、「性同一性障害等への理解促進」という記述になっています。これでは、同性愛者などは対象にならないように受け止められてしまいます。ここは、「性的マイノリティへの理解促進」そして、注釈として性的マイノリティとは、ゲイ・レズビアンなどの同性愛者、バイセクシュアル、トランスジェンダー、性同一性障害、インターセックス(半陰陽、性分化障害)などをいう。
とするのがいいのではないでしょうか。このままの文章では、性的マイノリティの中の一部分だけを差別されている人々とらえ、残りの性的マイノリティへの差別を行政が認めるようなメッセージになってしまう恐れがあります。
私は女性同性愛者、レズビアンです。好きになる恋愛の対象が、男性ではないという性に起因した差別を受けています。ですので、男女共同参画社会は、性に起因した差別をなくしていくことですから、同性愛者にも配慮した文章が必要であると考えます。
ここからメールできます。
https://www2.city.setagaya.tokyo.jp/goiken/iken_hp_danjokyoudou.html
なお、私の文章の中で、インターセックスの括弧書きが性分化障害になっていますが、性発達障害と呼ぶのが一般的と教えて頂きました。
また、性的マイノリティにインターセックスを含めることについても、同性愛者である私が勝手に性的マイノリティの中にいれてしまうのはどうなのか、当事者の声を踏まえるべきではないのかというご意見を頂きました。
ぜひ、インターセックスの当事者の方でご意見がございましたら、私の方に送って下さい。どうぞよろしくお願い致します。