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Act Against Homophobia [人権(LGBT等)]

今日は、IDAHO International Day Against Homophobia (国際反ホモフォビアの日)。朝からJR恵比寿駅に集合して、TOKYOPrideの山縣さん、中田さん、札幌レインボーマーチ実行委員会のたけむらさん、尾辻事務所からは私とスタッフ1名、お手伝いの明治大学の鈴木君、取材してくれたバディ編集部の奈良さん、7人の長い1日が始まりました。

まずは徒歩で、ポーランド大使館へ。2等書記官の方が対応して下さいました。訪問の主旨説明をして、要望書(日本語と英語)を手渡ししました。ポーランドは、プライドパレード(LGBTたちが歩くパレード)に警察などが暴力的な弾圧をしている国です。安全にプライドパレードができるようにお願いをしました。

次は、広尾に移動して、イラン大使館。ここは、受付の事務官の方に、要望書を手渡し。必ず、大使に届けてほしいとお願いをしました。イランでは、昨年10代の少年2人が同性愛行為が理由で、公開の絞首刑にあいました。同性愛行為に死刑を適用している9カ国のひとつです。

次に向かったのが、ロシア大使館。ここは、正門で足止め。インターホンを押す場所までほんの10歩の距離を通すか通さないかで、警備の警察(機動隊)とひと悶着。中田さんと私で「日本の警察の人に私たちの活動を止める権利はないはずだ」と抗議して、やっとインターホンへ。しかし、でてきた人は日本語が通じない、英語もあまり通じない。結局ポストに入れておいてということになり、ポストに要望を投函。

その間に、別働隊がサウジアラビア大使館へ。ちょうど昼休みだったそうで、警備の人に要望書を預けました。ここも同性愛行為に死刑を適用する国のひとつです。

その後、合流してナイジェリア大使館へ。一等書記官が出てきてくれて、要望の内容を説明。私たちが同性愛者だと名乗ると明らかに動揺した感じがありました。現在、ナイジェリアでは、LGBTに関する集会をしただけで、罪に問う法案が審議されています。このようなことに抗議したのですが、「国民の90%以上がこの法案に賛成している。キリスト教とイスラム教の教えも同性愛はだめだといっている。民主主義は多数決であり、多数決で決まったことには従わなければいけない。法律を破らなければ、安全だ」というご意見。少数派の人権、安全に、安心して生きる権利について、私たちの意図は伝わったのか・・・。しかし、意見交換ができたのはよかったです。

その後、日本テレビへ。

総務局総務部長と総務担当副部長と面会。今回の面会は一般的な申し入れだと伝わっていたようで、「アンテナ22」の内容について把握しておられなかったので、こちらから番組の何が問題だったのかを詳しくお伝えしました。今後の対応については、日本テレビの連絡待ちです。

その後、文部科学省へ。ここから、ライター/編集者の永易さんも合流。生涯学習政策局男女共同参画学習課女性政策調整官、初等中等教育局教科書課教科書情報係長と面談。

学校におけるLGBTへのサポートをお願いしてきました。ここでは、今回のメンバーの中で唯一の10代・鈴木くんが自分の経験を伝えてくれました。

最後に、法務省へ。人権擁護局人権啓発課補佐官、同じく人権啓発第一係長と面談。LGBTに関する具体的な人権擁護策をお願いしました。ここが一番理解が進んでいると感じました。

その後はまた移動して、JR新宿駅前の街頭アクションへ。

雨が降り出していましたが、30名近い人が集まって下さいました。世田谷区議の上川あやさんもここから合流。街頭宣伝に慣れている上川さんにメガホンを渡し、話してもらいました(この地域はマイクが使えない地域だそうで、地声による宣伝でした)。ちなみに、こちらの道路使用許可は、ゲイジャパンニュースの方に警察署に行って取ってきてもらいました。写真奥でバナーを持っているのは、TMGFの赤杉さんです。

街頭アクションでは、バナーを持ち、チラシまきをしましたが、雨のためもあって、なかなか歩行者の注意がこちらに向きません。しかし、初めてのキャンペーンでここまでできたことを評価したいと思います。雨の中をお手伝い頂いた皆さん、本当にありがとうございました!

最後は二丁目のaktaでのIDAHOナイト(報告会&交流会)。朝から動いた7人はお昼ご飯を食べる時間もなかったので、ここでやっとみんなで食事。

IDAHOナイトには、平日の夜にもかかわらず約40人の参加がありました。たけむらさんの楽しい司会で、今日の怒涛の1日を報告しました。

その他にも、他の地域での活動を紹介したり、参加者の方から意見を頂いたり、わきあいあいとした集会でした。

惜しかったのは、この活動が新聞報道に載せられなかったこと。各紙の記者さんへ働きかけをしたのですが、ちょうどこの日が国会審議の山場にあたっており、取材に来ることができなかったそうです。しかし、インターネット上のコミュニティmixiではかなり盛り上がったようですし、1回目、1ヶ月前から準備した企画にしては、よくできた方ではないかと思います。来年の5月17日も、また面白い取り組みができればと思います。

ご紹介しきれませんでしたが、ブログに応援メッセージを頂いた皆さま、賛同を頂いた皆さま、翻訳を手伝って下った皆さま、要望の文章を作ってくださった皆さま、各地域で同主旨のキャンペーンをしてくださった皆さま、など、今回の活動をサポート頂いた皆さまに心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。

Act Against Homophobia
http://actagainsthomophobia.txt-nifty.com/


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