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大阪府の人権施策が1歩前進! [人権(LGBT等)]

2005年度版の「大阪府人権施策の状況」という資料ができました。その第1章「人権問題の現状と課題」の部分で、「性的マイノリティの人々の人権問題」の記述が修正されました。以前は性同一性障害に関する記述しかなかったのですが、私の指摘等により、同性愛者の人権問題が書き足されています。カミングアウトの困難さにまで言及されていたので、驚きました。後はこれをどう具体的な施策につなげるか、です。

「大阪府人権施策の状況」 性的マイノリティの人々の人権問題

・性同一性障害者の人権問題
性同一性障害者とは、身体上の性と性自認(自分が男性であると思うか女性であると思うか)とが一致せず、性の同一性を欠いた人のことをいいます。日本では、2,200人~7,000人程度の性同一性障害者がいるとされています。
性同一性障害者の戸籍上の性別変更を認める「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が2004(平成16)年7月に施行されました。
性同一性障害者は、戸籍上の性別と社会生活における性別が異なることなどから、精神的な苦痛を感じたり、周囲の偏見にさらされ、また、医療や雇用、教育など、職場や地域においてもさまざまな課題や悩みを抱えながら生活しています。この法律の施行によって一定の範囲で戸籍変更の道が開かれたことは、性同一性障害者の置かれた状況の改善への重要な一歩だといえます。しかし、法律に定められた要件を満たさないことから性別の変更ができない人たちもいるなど、さまざまな課題があります。

・同性愛者の人権問題
現在の社会では異性愛を自明のこととし、性的指向(性的意識の対象が異性、同性のいずれに向かうか)が同性に向く人々は、正常なものと思われず、場合によっては職場を追われることさえあります。性的指向は本人の意思に反して変更できるものではないにもかかわらず、同性愛者を特別視し、差別的な取り扱いをする事例などが後を絶ちません。また、周囲の根強い誤解や偏見から、当事者自身が問題解決をあきらめてしまうといったケースもあります。

他にも、インターセックス(半陰陽者)という、先天的に身体上の性別が不明瞭である人が、本人の意思に関係なく医学的に性別を決定されたり、奇異な目で見られ周囲から孤立するなど、とりわけ成長過程における悩みは計り知れず、成長してからもさまざまな場面で社会的な不利益を被っています。
社会の中には一定の割合で性的マイノリティが存在しています。このような隠れた存在であるマイノリティが自ら名乗り出ることを「カミングアウト」といいますが、そのためには相当の勇気を必要とするため、同性愛者等の人権問題が明るみに出にくい原因となっています。性的マイノリティとされる人々への配慮や、社会的理解が得られるための一層の取り組みが必要です。


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