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「心を開く」ということ [人権(LGBT等)]

朝から、人権論の4回目。3回目に引き続き、伊田広行さんに講義して頂きました。

私が一番心に残ったのは、「心を開く」ということ。自分の心が開いていなければ、相手の心は開きません。自分の心を開くためには、まず、自分を大事に思う心・自尊感情を育てること。自分が人と比べて劣っているとか優れているとか、序列を測っている物差し自体を疑ってみること。「世界にひとつだけの花」にあるように、「NO1じゃなくてオンリー1」。自分をオンリー1だと思える人は、他の人もオンリー1だということが理解できる。私自身も、とても勉強になりました。

伊田さんが紹介していた本をご紹介。ウーテ・エーアハルトの「誰からも好かれようとする女たち」。

誰からも好かれようとする女たち―モナリザ・シンドローム、微笑みの心理

誰からも好かれようとする女たち―モナリザ・シンドローム、微笑みの心理

  • 作者: ウーテ エーアハルト
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/12
  • メディア: 文庫


ドイツ語の題は、「従順な女は天国に行けるけど、生意気な女はどこへでも行ける」。この言葉は、とても流行ったようで、Tシャツのロゴにもなっているそうです。この意味、すごくよく分かります。いわゆる女性の役割を進んでしている人は、周りから愛される。しかし、その役割を拒否する女性は、生意気だとか言われて周りから嫌われる。しかし、そういう女性は自立しているので、自分の意志でどこにでもいける、という事。言い得て妙です。

今日は、JR西日本の脱線事故から1ヶ月。知事はこの事件を「社会のゆるみ」と表現しました。この事故については、過密ダイヤの問題、日勤教育の問題などが報道されています。それについて「けしからん!」と怒ることは誰にでもできることです。今、考えたいのは、じゃぁ、自分が当事者ならその状況を変えることができただろうか?という問いです。日本の社会、職場や学校では、なかなか人と違う、自分の意見をはっきり表明することができません。そうすると、職場や学校でいじめの原因になったり、嫌がらせをうけたりするからです。結局、「みんなやってるから」とか「今までもそうしてきて問題がなかったから」ということになって、問題が見えなくなっていきます。

「おかしいことはおかしい!」そうはっきりいえる人、勇気を持っている人がどのくらいいるでしょうか?その言葉を取り上げてくれるマスコミはいるでしょうか?マスコミも、実際に事故になったからここまで取り上げていますが、事故にならなかったらこれらの問題について取り上げていないのではないでしょうか?日本社会では、倫理に従って内部告発する人を、きちんと守ることができません。私はこの事故は、私たちの社会が引き起こした事故ではないかという気がしています。


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