SSブログ

イラク復興支援は非効率? [平和]

今日でイラク開戦から2年。今日は、自衛隊の復興支援について書きたいと思います。

■外務省のプレスリリースより
イラク(サマーワを含むムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について 平成16年12月12日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/16/rls_1212a.html

○わが国政府は、フランスのNGO(非政府組織)・アクテッド(ACTED, Agency for Cooperation and Technical Development)に対し、「ムサンナー県安全な水へのアクセス改善計画(第2次)」の実施のため、総額約35万3,000ドル(約3,900万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。

○アクテッドは、ムサンナー県の中でも給水施設が特に脆弱な地域に対し、給水車による給水活動を実施している。しかしながら、資金不足から、この活動を実施することが困難になりつつあることから、給水車両44台分のレンタル料など「ムサンナー県安全な水へのアクセス改善計画」に必要な資金につき、わが国政府に対し支援を要請してきたものである。

○この計画の実施により、同県の中心都市であるサマーワ市南部、ムサンナー県郊外の住民約6.7万人に対して衛生上安全な水を供給することが可能となり、これを通じて同地域住民の民生の安定が期待される。

わが国は、4月に決定した草の根・人間の安全保障無償資金協力「ムサンナー県安全な水へのアクセス改善計画」において、ACTEDの同様の活動を支援してきているが、本計画は、この継続案件にあたる。
-----------------------

要約しますと、4月に引き続き、フランスのアクテッドというNGOの給水活動に約3900万円を提供する、アクテッドはそのお金で6.7万人のイラクの人々へ給水活動をする、ということです。

11月10日に参議院で、民主党の尾立もとゆき議員が、支援活動の効率性について質問をしています。

○浄水・給水の支援を受けた人数
自衛隊 5万6千人
アクテッド 10万人

○支援にかかった経費
自衛隊 465億円
アクテッド 6440万円
※自衛隊は、浄水・給水の他にも道路、学校、病院の補修を行なっているが、派遣にかかる費用ということで、すべて固定費として計上

○受益者1人あたりにかかったコスト
自衛隊 83万357円 
アクテッド 640円

自衛隊による支援の効率性は、民間団体であるアクテッドに大きく差をつけられています。しかもアクテッドは、現地ではすべてイラク人を雇っているので、雇用の創出にも役立っているのです。今後の復興支援には、効率性という視点も必要なのではないでしょうか。


nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

フェアトレード・フェスタ新聞掲載 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。