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アフリカへの扉 [堺市]

おかげさまで、講演会が無事終了しました。雨の中、ご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました。高橋朋子さんの講演の内容はとても興味深いものでした。以下、簡単にご紹介します。

・高橋さんは今、ジンバブエに住んでいます。ジンバブエについての基礎データはこちら。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zimbabwe/

・高橋さんがアフリカに興味を持ったのは、ボブ・マーリーの大ファンだったから。ジャマイカのレゲエのルーツはアフリカにある、なぜならアフリカからつれて来られた奴隷の子孫という歴史があるかから。彼らの歌は、「アフリカに帰ろう」と訴えている。1980年のイギリスからの独立の時には、ボブ・マーリーが国賓として招かれた。この時のことをジンバブエの人はとても大事に覚えている。

・ジンバブエの人々は元々文字を持っていない。しかし、生活のいろいろなところで音楽とともに生きている。

・高橋さんは、ジンバブエで「ジャナグル」というコンサートを手がけている。これは国で一番大規模なコンサート。もともとジンバブエにはレコード会社が一社しかなく、ここが独占しているため、ミュージシャンへの報酬が不当に低い。それに対抗して、新しいレーベルを立ち上げた。

・貧困のため、なかなか楽器が手に入らない。ジンバブエには楽器店がない。南アフリカまでいかないとないし、ここも輸入なので値段が高い。

・1%の白人が肥沃な土地のほとんどを所持している。それに対して、政府は農場明け渡しを要求している。このことが欧米からの批判を受け、EUからは経済制裁を受けている。

・今、国から新しいレコーディングスタジオ建設の土地をもらった。しかし、建設するだけの資金がない。また、経済制裁のため、インフレが激しく建設計画を立てるのも困難。

・たまに日本の帰ってくると人の多さにびっくりする。そして、食べたいものがない。季節感がなく手に入る食べ物は味がしない。

・ジンバブエの旗にある鳥。これは昔の遺跡からでてきたものだが、今はほとんど大英博物館にあってジンバブエにはない。

・欧米の列強が金やダイヤモンドなので鉱物資源を得るために、アフリカの地図に国境線を引き、人々に武器を与えて「内戦」を引き起こしている。そしてアフリカの資源から得た資金は自分たちのものにし、もとからアフリカに住んでいる人々は貧困から抜け出ることができない。悲しい歴史の続きに現在のアフリカがある。

ジンバブエ・収穫の秋(とき)

ジンバブエ・収穫の秋(とき)

  • 作者: 高橋 朋子
  • 出版社/メーカー: 長征社
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

また、高橋さんの講演に加えて、今回は西アフリカの音楽を演奏している「ペセペセ」というグループに何曲か演奏してもらいました。

指ピアノとよばれる楽器がとても素敵な音色でした。私の友人の友人が、たまたま、京都議定書発効パレードに参加してるペセペセさんを見つけ、声をかけてきてもらったという経緯です。人の縁でつながって、堺まで演奏しに来てくれたペセペセさんに、心から感謝です。


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