SSブログ

自信力を付けるには? [教育]

各国の一人あたりGDPが内閣府から発表されています。日本は、順位を下げて、第9位です。

■03年一人当たりGDPの上位10カ国■
(1)ルクセンブルク【58440(1)】
(2)ノルウェー  【48754(2)】
(3)ス イ ス  【44888(3)】
(4)デンマーク  【39622(5)】
(5)アイルランド 【38455(7)】
(6)米   国  【37424(4)】
(7)アイスランド 【36311(8)】
(8)スウェーデン 【34000(9)】
(9)日   本  【33727(6)】
(10)オランダ  【31778(11)】
注) 【 】内はドル換算の額と( )数字は02年のランク

なんといっても、北欧3カ国が日本より(ひとりあたりGDPが)高いことが驚きでした。所得税60%以上、消費税25%の国々であっても、経済的な力があるってどういうことなんでしょう?その答えの一つが、北欧的な教育方針なのではないかと思います。北欧では子どもたちの自己決定をうながすような教育を行っています。今日はそれに関連した体験をしてきました。

サンスクエア堺でのワークショップ、「子どもも親も自信力をつける」に参加しました。講師は、慶応大学経済学部の河地和子さん。河地さんは、2003年4月に出版された「自信力はどう育つか」の著者でもあります。私はこの本を読んでいたので、今回のワークショップをとても楽しみにしていました。

自信力はどう育つか―思春期の子ども世界4都市調査からの提言

自信力はどう育つか―思春期の子ども世界4都市調査からの提言

  • 作者: 河地 和子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本

なぜ自信力がないのか、どうしたら自信力がつくと思うか、という問いに対して、会場からの答えは、概ね的確なものでした。親が子どもに自分の考えを押し付けない、子どもが自分で考えるよう促す、などです。

ところが、実際に参加者が親役と子役になって、ロールプレイングをしてみようという場面になると、適切な言葉が見つからないんです!びっくりでした。

例えば、皿洗いをしてくれた子どもに対して、何と言いますか?

だいたいは、「ありがとう、お母さんすごく助かったよ」というリアクションです。悪くはないのですが、家事は母だけの仕事なのか、子どもは家事を手伝ってあげる存在なのかという部分ではイマイチです。子どもも家族の一員として、「あなたは家族にとってはなくてはならない人」であることや、「あなたがいないと家が回っていかない」という評価を子どもに与えていないことに問題があるようです。

もうひとつ。子どもから「最近、勉強が分からない」と言われた時はどうしますか?

私の答えは「どこが分からないの?一緒にやってみよう」でした。他の方もそのような答えが多かったのですが、河地さんの答えは、「あなたはどうすればいいと思う?」と聞くことでした。目から鱗です。

今回のワークショップに参加して、頭では「子どもたちが自分のことを自分で決められるように接しなきゃ」と思っているのに、実際に子どもたちに話をするときには、オトナとして話してしまうことを痛感しました。本当に子どもたちに自信をもって欲しいのであれば、大人たちに新しい言葉を話す訓練が必要だと思いました。


nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。