SSブログ

3・11 [福祉]

今年3月に書いた記事です。

あれから1年がたった。

介護の仕事をしていても、震災の影響を感じている。

利用者さんの中に避難者がいるのだ。

実習先もそうだった。 (社会福祉士の資格を取るために、専門学校の通信課程で勉強しており、その実習です)

実習先のデイでは、息子の家に避難したおばあさん。

東北弁でないと話ができない方。
そのために、デイのスタッフさんはその地方の方言を覚え、対応していた。

実習先の施設のショートステイに、ご夫婦で利用されていた方々。

避難先の住宅でお子さんと同居されている。

「最近やっとショートステイから今の家に帰ってくると、帰ってきたって気分になるのよ」
とおっしゃっていた。

今の勤務先。

原発があった地域から娘の家で暮らし始めた方。

「食事があわないのよ、若い人とは違うでしょ。私が作った食事は、向こうが好きじゃないし。
だから最近自炊してるのよ。一緒に住むって難しいわよね。」

なんて言いながら、福島の新聞を読んでいたり、介護保険免除の書類が難しいと言って
読んでいらっしゃる。

地震が起こらなければ、原発が壊れなければ、変わらなかった生活。

避難を余儀なくされた方々を前に、なるべく地震の話題は避けながら、うまく気持ちをくみ取る難しさ。

震災の影響は、こんな現場レベルにまで現れている。

その現実とともに、3・11、大切な人や土地をなくした人々の悲しみを覚えながら、なお生き続ける一人一人の方々に、小さな希望が宿りますように。

nice!(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

トラックバック 0

極北クレイマー認知症研修 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。