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シアトル(6月29日) [人権(LGBT等)]

今日も朝から、フードバンクへ。

今日は、ベイビー・デイ(babay day)。小さな子どもがいる人たちに、オムツや離乳食などを配る日です。また、私はランチ・パックの配布を手伝いました。これは主にホームレスの人たちに調理せずに直接食べられるものをセットにして渡します。今日も多くのボランティアの人たちが手伝っています。その後、港近くにある倉庫へ。

ここは行政から建物、敷地ともに無償で借りているそうです。ここでも、ボランティアの人たちが食料を小分けにする作業をしていました。

その後、シアトルタイムスのLornet Turnbullさんと意見交換。

メインストリームの新聞の記者がシアトルのLGBTに関する動きをどう伝えようとしているのかといったことなどについて話をしました。ここでも、やはりずっと審議が続いている同性婚の裁判のことも話題になりました。今や、いつ終わるのか誰にもわからなくなっている裁判ですが、今年の秋にジャッジの選挙があるのでそれが終わってからだろうというのが予測のようです。そして、ここまで長引いたのは、きっと同性婚を認める方向で動いているからではないか、と彼女の個人的見解を示していました。ワシントン州が、アメリカで2番目の同性婚を認める州になり、そしてアメリカで初めての州外からの結婚も認める州になるのでしょうか?今年の秋以降、ワシントンからのニュースを待ちましょう。

Seattle Office for Civil Right(SOCR)

このミーティングには、Seattle Commission for Sexual Minoriteies のメンバーも来てくれました。議会から半分、市長から半分が任命されるこの委員会。シアトル市に対して、セクシュアル・マイノリティに対する政策提言をしているところです。最近では若者の課題について、刑務所での対応についてなどの提言をしてきたそうです。シアトル市もサンフランシスコ市と同じく、市と取引をする会社については、同性がパートナーの人の福利厚生と異性のパートナーを持つ人との福利厚生は同じでなくてはならないという決まりを作っています。また、市の職員についても同様で、市外で同性結婚をした人、同性パートナーシップをした人については異性のパートナーと同様の扱いが受けられます。

Greater Seattle Business Association (GSBA)

LGBTの人々とそれを応援する仲間による商工会議所。ここシアトルのGSBAはアメリカのこの種の商工会議所では一番大きく、メンバー数は1000人。(シアトル市の人口は57万人)ワシントン州にある商工会議所の中でも2番目に大きい商工会議所です。毎年作っている電話帳のような情報冊子には35000のビジネス、NPOや個人が名前を連ねています。

最初は、物を買ったり、ビジネスをする時に、できるだけLGBTの人と取引をしたかったLGBTの中小企業の人たちによってこの情報冊子は作られたそうです。同じサービスを買うなら、ゲイのオーナーのところで取引をしてお互いのビジネスを伸ばして行きたいと思ったことからはじまっています。そのためにお互いがわからなくていけない、それでこの情報冊子ができたそうです。

また、LGBTの人たちは、LGBTを応援してくれている企業などに対してとても忠誠心が高いことがわかっています。また、マイノリティのグループの中では最も購買力が強いグループでもあります。

これを狙ってたくさんの企業も名前を連ねていますし、この情報冊子のスポンサーにもなっています。

また、この商工会議所は自分たちで寄付金を集め、奨学金をLGBTの学生に渡しています。

今日の最後は、ワシントン州の州議会議員のエド・マリーさん。(民主党)もう11年も議員をしているベテランで、オープンなゲイです。(写真一番左)

写真の右は、オープンなレズビアンのシアトル市議会議員、サリーさん。市にはもうひとりオープンなゲイの人がいるそうです。また、州議会にもあと3人オープンなゲイがいるそうです。「ゲイやレズビアンであることは今はもう議論にならない。それより、他の問題についての議論に時間を費やしている」という言葉が印象的でした。エドさんのパートナーは日系3世のシオサキさん。15年の付き合いで、エドさんの選挙のパンフレットには二人のツーショット写真が掲載されています。


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