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本を書きました [お知らせ]

カミングアウト―自分らしさを見つける旅

カミングアウト―自分らしさを見つける旅

  • 作者: 尾辻 かな子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 単行本

「もっと自分らしくのびやかに生きられる社会に!」それが私の公約のひとつでした。

今の社会は、大多数の人とは違う人に対して「おかしい」というレッテルをはり、少数者のおかれている状況に無関心で鈍感な社会のように感じます。この社会を、違いを認め合う社会、違いを豊かさに変えることができる社会にしていくことが、議員としての私の仕事です。そのために、まず自分自身が自分らしく生きることができているのか、と私は問い直しました。誰もが自分らしくと言っている本人が、自分らしさを隠している。本当にそれでいいのだろうか?世の中を変えたいと思うなら、まず自分から変わらないと。そうして、私はこの本で、同性愛者であることを公表しました。

今の日本には、自分が愛している人を家族や友人に伝えられない人がたくさんいます。同性愛者であることを自分でも認められずに苦しんでいる人がいます。同性愛者に対する差別と偏見があるからです。その社会の中でも、愛している人のことを隠さずに生きていきたい、好きなものは「好き」と言える勇気を大事にしたいと私は思っています。そして、思春期の孤独なセクシュアル・マイノリティの仲間に、私はメッセージを送りたいと思います。君たちは決してひとりじゃない。どんな職業にもつけるよ。幸せになることができるよ、と。

昨日の私、今日の私、何の変わりもありません。ただ、同性愛者であることを公表したか、しなかったかだけの違いです。政策にも変わりはありません。これからも大阪府の行政を、若い世代の視点、女性の視点、マイノリティの視点からチェックしていきます。
私は、私たちが住んでいる街を、「住んで良かった」と心から思える街に、変えていきたい。このカミングアウトが、より多くの人とつながって、一緒に生きていくための第一歩になることを願っています。

2年前、投票用紙に私の名前を書いてくれた皆さん、私は皆さんの期待に応えるため、議会に行きました。その気持ちは今も変わりません。これからも、精一杯活動していきます。
今回、私の個人的なことを公表するために、たくさんの人の支えと応援がありました。心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

■同性愛者とは
性的指向が同性に向く人のこと。男性同性愛者はゲイ、女性同性愛者はレズビアンと呼ばれる。遺伝的資質や教育の影響で同性愛者になるわけでなく、どんな社会でも人口の数パーセントはいると言われている。ちなみに、性的指向が異性、同性どちらにも向く人はバイセクシュアル(両性愛者)と呼ばれる。

■カミングアウトとは
同性愛者であること等を自ら公表すること。もともとはcoming out of the closet(押入れから出る)の略。同性愛者等であることを周囲の人に隠している状態を、押入れに隠れている状態に例えた表現。


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