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中国から帰ってきました [大阪府]

帰国して、中国のデモに関する日本の報道の大規模さに驚いています。中国の反日デモは週末に行なわれるのがほとんどなので、平日に行っていた私たち訪中団にはほとんど支障がありませんでした。ただし、単独行動はやめるようにしていました。

「伝化集団」にて

日本に帰ってきて、私たちが訪問していた上海でも大規模なデモが起こったことを知りました。これにはびっくりしました。上海では、「上海は経済都市で、日本企業の進出も多いから、そこまでの反日デモは起こらない。また、上海当局も暴徒化する可能性のあるデモは許可しない」、ということを聞いていたのです。きっと今回のデモは、当局の想像を超える規模だったのでしょう。

今こそ、両国の市民は冷静にならなくてはいけないと思います。日本で中国領事館にいやがらせがあったとしても、すべての日本人が同じように思っているわけではありません。逆に、中国でデモが起こったとしても、すべての中国の人たちが反日感情を持っているわけではありません。ひとつの事象を捉えて、その国のすべての人を否定したり敵視したりするのは、お互いにとって不幸なことではないでしょうか?

このような時期だからこそ、今回の訪中を取りやめなかった大阪府議会の意向は、必ず次の友好交流に発展すると思っています。

先月の視察で頂いた北海道大学の資料より、札幌農学校出身の新渡戸稲造のことばをご紹介します。

「よき国際人とはよき愛国者であり、よき愛国者とはよき国際人である」

「地球上のあらゆる国家の親しき交わりにより、感情ではなく理性が、利己では無く正義が、人類と国家の裁定の基準となる日が来ることを期待するのはあまりに多くを望むものであろうか」

1933年のカナダ・バンフの太平洋平和会議での発言だそうです。

(ただし新渡戸稲造は、1910年の朝鮮併合を歓迎する言葉を述べていたりもします。偉大な人物の負の側面も歴史の教訓であると北大資料には紹介されています)


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